いま、娘さんは、悲しみと戦っているのですね。これは時間が癒してくれるのを待つのが一番でしょう。いまの娘さんには、「まさか」「うそ」などという現実を否定する思いや言葉がわき上がってきます。これは、言うまでもなくショックから逃れようとして起こる本能でしょう。この思いから抜け出すには時間が必要で、その時間の長さは人によってさまざまです彼がいないという現実を直視するには、それなりの時間が必要なのですね。時間が経つことによって事実を理解し、それを受けとめられるようになります。もちろん、現実を受けとめたからといって、悲しみや苦しみが消えるわけではありません。時には、さらに深い悲しみを味わうことになる場合もあります。しかし、その悲しみや苦しみは一生あるものではなく、少しずつ薄らいでいくものです。いまはお母さんが、優しく励ましてあげてください。